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キモオタ星
超々銀河団の、とある銀河にあるキモオタ星。その上層部達が緊急会議を開いていた。
「まさか、ランダムワープを使ってまでハーレム創建を拒否するとは…」
「いや、問題はそこでは無い!究極のメイドロイドがまさかの敗北!我々、キモオタ星人の叡智の結晶がバナナに敗れたのだぞ!」
「バナナでダメならキュウリの方が良かったでござるか?」
「キュウリでどうする!バナナの皮を使ったドジっ娘メイド機能の発動を促す、咄嗟の判断力を賞賛するべきところだ!」
「もし、あの時ロリノアちゃんが二本のバナナを咥えていたらと思うと…なんとも、末恐ろしい!まさに究極のロリ!」
会議室に集まった千名のキモオタ星人。マトモな人間がみたら、不毛なる会議にしか見えないであろう。
しかし、会議に参加しているキモオタ星人は全員真剣だ。真剣に…ロリとメイドとの絡みについて、熱く語っているのだ。まさにキモオタ!
会議も終盤に差し掛かり、議長が決を採ることに。
「では…ロリノアちゃんとメイシンちゃんとの後を、ストーカー紛いに追跡する事に賛同する者はご起立願います!」
会議室の椅子が一斉に鳴り響く。全員が起立したからだ。満場一致で宇宙船hakobuneの追跡が可決された。
「本件は満場一致で可決されました!では、宇宙戦艦プチトマトの出動を要請!軍部に報告を!」
宇宙戦艦プチトマト。それはキモオタ星人の叡智の結晶によって作られた、最強最悪の宇宙戦艦。
攻撃力、耐久力、スピード、索敵能力、ステルス機能など、ありとあらゆる分野において宇宙一と言っても過言では無い性能。
それ程の宇宙戦艦を、逃げ出したロリの捜索のために使うのだ。正気の沙汰とは思えない。
だが、キモオタ星人にとってロリハーレムとは夢であり浪漫であり…悲願なのだ!そうそう諦め切れるものではない。
発進準備が整い、千名のキモオタ星人が次々と宇宙戦艦に乗り込んで行く。
目指すは逃げ出したロリハーレム…奇しくも、ロリノア達が新たなる新天地を目指してワープを行なった同時刻に、宇宙戦艦プチトマトもワープを開始。
「待ってるがいい、ロリ達よ!今からお兄ちゃん達が迎えに行くからね!」
キモオタ星人の気持ち悪い号令によって、ロリノア達へのストーカー行為が開始されるのであった!
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