ハーレム創建

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ロリノアがメイシンに連れられてやって来たのは、宇宙船内の中心部に設置されているスリープルーム。千名の眠れるロリが、覚醒の時を今か今かとカプセル内にて待ち続けていた。 裸の眠れるロリが立ち並ぶその様は、なんとも圧巻である。ペ道に生きる者であれば、五体投地は避けられぬ程の光景。 だが、ペ道に生きる者ではないロリノアは、冷静に辺りを見渡し分析した。 「このカプセル…私の使ってたのより、二回りは小さいわね?」 『はい。こちらのスリープルームに設置されているカプセルは簡易型となりますので、再使用が出来ない構造となっております』 「て、事はつまり…」 『一度覚醒させてしまったら、二度とコールドスリープは不可能となります。もし、覚醒をなさるのであれば決断は慎重に。さもなくば…不可避の死が待ち受けておりますので』 「物騒な事を言うわね!?死ぬ程の何が待ち受けているのよ!」 『開拓先の星にて、もしも開拓が不可能と判断された時、再び次の星を目指して旅立つ手筈となっております。その時、コールドスリープが再度使えるのは、ロリノア様が使用していたカプセルのみ。つまり、覚醒させたロリ達は次の星に到達する前に、食糧難と老衰にて死亡します。そうなると死ぬ事が確定したロリが、ロリノア様のカプセルを奪おうとする可能性もありますので、ロリノア様の命を第一に尊重するわたくしめが、反乱分子となりうる覚醒したロリ達を始末する事になります。ですので覚醒の決断は慎重にと…』 「怖いわよ!涼しい顔をしながら、殺すとか言うな!大体、何で簡易型のカプセルなんか使用してるのよ!私と同じカプセルじゃダメだったの?」 『残念ながら…より多くのロリを船内に詰め込む事を念頭に置いておりましたので、ロリノア様用のカプセルを全てに配備しますと、千名のロリの収容が不可能となるのです』 「むう…それなら仕方がないわね。でも、これで無闇に覚醒出来ない事は理解できたわ。折角、相談できる仲間ができると思ったのに…」 『相談事でしたらこのメイシンが承りますが?』 「あんたの事で悩みがあるのよ!」 『わたくしの事で?』 「そうよ!あんたがハーレム計画の創建なんかを強要するから、頭を悩ませてるんじゃない!」 『そのような事でお悩みでしたか。では、打開策として一つ…妙案が御座います』 メイシンが怪しく笑みを浮かべた。
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