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『残念でなりませんね。キモオタ星人の叡智の結晶によって生み出された人工生命体、ロリノア様が判断を見誤るとは…』
メイシンの否定的な発言に、流石のロリノアも反論。
「貴方がさっき、自分で打開策だって言ってたんじゃない!その貴方が提示した打開策を選択して、それが見誤るとかおかしいでしょ!」
『わたくしめの提案した打開策とは、ハーレム創建を遂行する為の打開策。権限譲渡は無理だと諦めさせる為に提案したに過ぎません。まさか本当にキモオタ星人の叡智の結晶である、メイドロイドの奉仕能力をも凌駕できると判断されるとは…』
「そんなの試して見なくちゃ…」
『試さなくても分かります。マザーコンピューターの演算能力によれば、100%の確率で…』
そこでメイシンは言葉を止める。
本来であれば100%の確率で、メイドロイドの奉仕能力を超える事は無いと判断される筈。しかし、現段階では99.86%と、確率が低下しているのだ。
あり得ない筈の事象が起きた。それにより、今まで常に冷静さを保ち続けていたメイシンの顔に、僅かながらにも焦りが見え始める。
『ロリノア様、貴方は…貴方は一体、何をなされたのですか!?』
「あら?随分な慌て様ね。100%と豪語していた確率に変化でもあったのかしら?」
究極のメイドロイドによる奉仕能力とは、絶対不変の究極の奉仕。
想像して貰いたい。メイドがベッドの上で、御主人様に繰り広げる奉仕。それを超えるものが存在するのかを…。
だが、ロリノアの態度は…マザーコンピューターの弾き出した答えは、メイドロイドの奉仕能力をも凌駕すると示しているのだ。
「例え僅かな確率であっても…キモオタのハーレム創建なんか打ち砕いてみせるわ!」
ロリノアが吐き捨てる。しかし、メイシンもまた、負けてはいられない。
『どの様な手を使って確率を変動させたのかは分かりませんが…わたくしめも究極のメイドロイドとしての自負があります。全身全霊を以て、奉仕させて頂いましょう!』
そして二人は船長室にあるカプセルへと向かう。
コールドスリープを起動しない時は、カプセルをベッドとして利用できるのだ。
他のロリ達が使っている簡易カプセルより、ふた回り大きなカプセル。二人でも寝れる大きさだ。
カプセルの中に二人の究極…ロリとメイドが激しくぶつかり合う。今後の指針を決める、世紀の対決として!
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