ランダムワープ

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ランダムワープ

ズシュ! バナナの皮で、すっ転んだドジっ娘メイドの着地地点。それは一つしかない。 ロリノアの咥えたバナナが、メイシンの急所へと容赦無く突き刺さる。 遠足において、バナナはオヤツに入るのか否か…それは永遠の論争なのかも知れない。しかし、メイドにバナナは入るのか否かについての論争は、今まさにその決着を迎えようとしていた。 『お…お見事です、ロリノア様』 体内に深々とバナナが挿入されたメイシン。その口から出たのは忌憚のない、称賛の言葉であった。 究極のメイドロイドが故に搭載された、ドジっ娘メイド機能。それが御主人様からのバナナによる折檻を受け入れたのだ。 ドジっ娘メイド冥利につきる、見事なまでの挿入。突き刺さったバナナから電流の様に全身に迸る快感。それが権限譲渡を示す合図でもあった。 引き抜いたバナナをモグモグと食べるロリノアに、メイシンは深々と頭を下げて挨拶をする。 『…権限譲渡、完了いたしました。改めて御主人様、何なりとお申し付け下さい。』
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