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俺は目先の銀行を前にして息を飲んだ。
仲間たちも同様にどんよりとした空気が車内を包む。
人生初の銀行強盗。
俺たちは借金に苦しめられる仲間だ。
ほとんどギャンブルで背負い、ほとんどが一千万を超える。
これさえ上手く成功すれば、残りの人生遊んで暮らせるはずだ。
俺たちの手には拳銃ならナイフやら。
この手を悪に染める準備だって出来ている。
車内の時計が十五時を知らせた。
「いくぞ!」
俺たち四人はシャッターがガラガラと落ちる銀行内に目出し帽を被り、押し入った。
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