始まりはいつも

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 僕は同窓会の席で、水月に告白しようと思っている。あの頃の二人の暗黙の了解か、恋愛については議論しなかった。お互いに、どことなく避けていた節があった。正直不安はある。  しかし、こんな変わり者の僕が珍しくしたいと思っているのだ。答えてやりたいと、他人事のように僕は拳を握った。
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