ドルアーガの教え【レトロゲーム小説大賞参加】

ドルアーガの教え

攻略サイトで攻略方法をチェックする。ほうほう。クリアするために絶対に取らないといけないアイテムがあるわけか。

アイテムを出すためには、様々な条件をクリアする必要がある。条件には、「敵を何匹倒せ」とか「鍵を持たない状態で扉を通過する」「決められた壁を2か所触れる」など簡単なものから意外と難しいものまで本当によく考えられている。

しかもヒントがある訳ではない。ネットがなかった当時、アイテムを出す条件を探すのがどれだけ大変だったか。相当やりこまないと無理だろうな。

ゲームルールもグラフィックも音楽も今のゲームとは比べものにならないぐらいシンプルなのにその深みは底がしれなかった。音楽なんて、はじめてプレイしてからずっと頭の中でループしている。こりゃしばらく頭から離れないな。

社内ではみんなパソコンやスマホで仕事をしている。うちの会社は元々IT企業で携帯電話やスマホのゲームの開発を受注した所からゲーム開発がはじまった。いまやゲームの開発や運営の仕事が8割を超える。

でもなんだかゲームを開発しているって感じがしない。理由は分からない。このドルアーガの塔をプレイしているとこれこそがゲームって感じがする。こんなゲームを作りたい！せっかくゲームの仕事ができてるんだ、タイトルを聞いただけでみんなのテンションが上がるようなそんなゲームを作りたい。

ドルアーガの塔をプレイしていたら突如閃いた！よし！いっちょやってみるか。