友よ、再度ともにゲームを

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 その会社のホームページには徳川の経歴が掲載されており、顔写真もあった。  さすがに何十年も徳川の顔は見ていないので、その顔写真を見て「徳川だ!!」とはならなかったが、その経歴には『小学生時代にアメリカに移住』と書いてあった。  たしかに徳川は小学校5年生が終わったときに親の都合でアメリカに引っ越していたので、おそらくこの社長が、わたしが知っている徳川なのだろう。  ニュースによると徳川は意識不明の重体とのことなので、とにかく徳川が入院した病院に行って、様子を見たかった。  だが、徳川の自宅の電話番号を知っていれば、そこに電話をして入院先を聞けるかもしれんが、残念ながら今の徳川の連絡先をわたしは知らないため、それができない。  こういうことがあったときに、『せめて年賀状のやりとりでもやっておけばよかった』と人は後悔するものなのだろう。  しかし、幸いにも徳川が社長をやっている会社の電話番号が、その会社のホームページに掲載されている。  さすがに会社は、社長の入院先を把握していると思ったので、わたしはそこに電話をした。     
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