友よ、再度ともにゲームを

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 しかし今のところ、そのニュースは流れていない。  だから、最悪のことにはなっていない……と信じている。  事故に遭ったときは意識不明だったけど、今は意識が戻ってリハビリをしているかもしれない。  それならば、数か月すれば仕事に復帰するだろうから、それくらい経ったときに、また徳川の会社に連絡しよう。  わたしはそう考えていた。  そして、徳川が事故に遭ってから1か月ほど経ったある日、わたしの携帯に見知らぬ電話番号から着信があった。 「すいません、伊達幸次郎さんでよろしいでしょうか」  電話に出ると、女性と思われる声にそう聞かれた。  「そうですが」と答えると、電話先の方は「わたしは徳川倫太郎の妻の徳川和美といいます」と言った。 「あ、は、はい、徳川の奥さんですか?」  わたしは驚くしかなかった。 「伊達さんのメールを読んで、本日は電話させて頂きました。伊達さんのことは、主人から聞いたことがあります。実は、主人はまだ意識不明の状態なのですが、その状態でも、もしお見舞いに来て頂けるのであれば、病院についてお伝えしたいと思っているのですが……」  徳川の奥さんがそう言った後、わたしがすぐにでも行く旨を伝ると、徳川の奥さんは病院の場所と入院室の番号を教えてくれた。     
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