友よ、再度ともにゲームを

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 電話が終わった後、わたしは『あいつも、俺のことを覚えていたのか……』と考え、少しうれしい気持ちになったが、すぐに『あいつ、1か月も意識不明だなんて、大丈夫なのか?』ということも考え、不安な気持ちが大きくなった。  翌日、わたしは電車に乗り降りし、徳川が入院している病院に向かった。  その病院はかなり大きい病院で、わたしは徳川が入院しているという765号室へ行った。  部屋の前でノックをして入ると、その部屋には女性と、わたしの息子と同じくらいの年齢と思われる少年がいた。  また、その部屋のベッドでは、顔に酸素マスク、腕に点滴がされている男性が寝ていた。  おそらく、これが徳川なのだろう。  徳川が寝ているベッドの横では心電図が「ピッ、ピッ、ピッ」と小さく鳴っており、わたしは動きが固まってしまった。 「よく来て下さいました。わたしが徳川の妻の和美と申します。この子はわたしと徳川の息子の広大と申します。そして、お分かりと思いますが、ベッドで横になっているのが徳川です」  徳川の奥さんはわたしにそう言うと、ベッドの徳川のそばに行き、徳川の耳元で「あなた、伊達さんがお見舞いに来てくれたわよ」と言った。  しかし、徳川は目をつぶったまま、何の反応も見せない。  想像はしていたが、徳川のこういった姿を実際に見ると、『何かの間違いであってくれ』と思わざるを得ない。 「徳川は、どういう状況でこうなってしまったんでしょうか?」     
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