学園生活

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「がはっ……。ジ、ジン、これ……は……」 「ここは通常よりも重力負荷が高くなっているんだ。でも今のマルなら身体強化すれば耐えられる筈だよ」  僕の助言を聞き、身体強化魔法を発動するマル。ゆっくりと上体を起こし、膝に手を置きながら何とか立ち上がった。  この環境で自由に動けるようになれば、かなりのレベルアップが見込める。 「どう?」 「どうって言われても……規格外過ぎてまだ理解が追いついてないよ」  マルは雪山や火山など、辺りを見渡しながら溜息をつく。 「それにこの空間を創ったのもジンなんだよね? こんな大自然や重力まで……。ジン、君はまるで神様のようだね」  はい、神ですが。 「ハハハ。こんなの序の口さ! この程度で驚いていたら疲れちゃうよ」  僕はマルの肩をバシバシ叩いて落ち着かせた。でもちょっと強過ぎたみたいで、地面に張り付いちゃっているけどね。うん、まだまだだ。  それから一時間程度この重力に身体を慣らし、今日の特訓を終えた。  ここで自在に動けるようになったら実戦訓練に移る。訓練の相手となる適任者は既に考えてある。呼び出すのが楽しみだ。
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