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「もしもし」
『テルくん?』
「はい」
僕は電話をしながらレジに向かう。
『会社出たんだけど、今どこかな?』
え?と思い、店の壁にある時計に目を向けると、まだ午後六時になるか、ならないか。
「し、仕事は?」
『終わったよ』
「は、早いですね」
『ああ、早くテルくんに会いたくてね』
そんな嬉しい言葉をサラッという崇さんに、僕の方が恥ずかしくなる。
「今、百均のお店にいます」
『そうか、じゃあ、そこに向かうよ』
崇さんの電話が切れるのと同時に、僕の会計になっていた。
レジ台にカゴを載せると、長谷川さんのニヤニヤ笑いに気が付いた。
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