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崇さんの家の玄関に入ってすぐ、レジ袋は三和土(タタキ)にカサリと落ちた。
僕たちは玄関先だというのに、互いの身体を求め合った。
噛みつくように唇を奪い、僅かな時間も惜しくて、服を脱がされていくのすらもどかしく感じる。
意識は僕の舌を絡めとろうとする崇さんのそれにもってかれながら、肌を直に崇さんに触れられて、これから愛されることへの期待で身体が震えた。
薄暗い玄関の冷え切った空気の中、白い息と、甘く喘ぐ声。
ちゅくちゅくと淫らな水音。
崇さんの大きな手に翻弄されながら、僕はただただ、快楽の海の中に溺れていく。
「あっ、あっ、んあっ……」
「ほら、声、抑えて……外に聞こえるかもしれない……っ」
僕の目の前は冷たい玄関のドア。
グチグチと前も弄られながら、後ろからガンガンと突き上げてくる。
崇さんの熱い息と余裕の意地悪なセリフに、羞恥心が燃え上がる。
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