2696人が本棚に入れています
本棚に追加
/406ページ
無意識に中がキュンと締まる。僕は声を押さえようと右手で口元を隠す。
「んっ、んん」
「んっ……何、もしかして、テルくんっ、誰かに聞かれたい趣味でもあるの」
僕の耳元で、そう囁く、意地悪な崇さん。
ずんずんくる腰の激しい動きは止まらなくて、僕自身も夢中で腰を動かしてしまう。
間断なく喘ぐ声も止めることができない。
反論したくても、それすら、する余裕なんかない。
押さえてた右手もすぐに離れ、両手でドアにしがみつく。
だらしなく口が開いて、口の端から唾液が零れる。
目の前が、チカチカしてきて、ドアに縋ってないと、自力でなんか立ってられない。
これで四十代なんて、絶対、嘘だ。
「あんっ、はっ、崇っ、さっ……んんっ」
「んっ、んんっ、何」
僕の腰をグイッと強く掴むから、僕は自然とお尻を突き出すように、背中を反らしてしまう。
最初のコメントを投稿しよう!