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「おいおい、待てよっ」
再び僕の肩に手を置こうとするのを避けると、冷たくにらみつける。
「いい加減にしてください。僕、今日だって100均のバイトがあるんです」
「そんなのより、俺のバイトのほうが面白いし、時給もいいよ」
"そんなの"?もともと、平川先輩が僕に勧めてきた100均のバイトなのに。
「面白くて時給もいいなら、自分で続ければいいでしょ」
「そうもいかないから頼んでるんじゃん」
「どこをどうみたら頼んでるんですか。人の都合とか考えなしに、単に、押し付けてるだけじゃないですかっ」
僕がキレ気味に言った声が、広い教室に響く。まだ残ってた数人の学生が僕たちのほうに視線を向けてきたせいか、平川先輩は慌てて僕の腕をつかむと、廊下のほうに引きずり出した。
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