□プロローグ

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 あの時に遊んでいたゲームをもう一度プレイできたらハッキリしたかもしれないが、 そのゲームは家の何処を捜しても見つからず、 ゲームショップやネットで検索しても見つかることはなかった。  今でも気が向いた時に探したりもしているが、 そのゲームは見つかっていない。  まるで、この世には存在しないかのように。  小さい頃の記憶とはいえ、 何かの間違いや記憶違いではないことは何故か確信できていた。 あのゲームがあったからこそ爺ちゃんの言葉があり、今の僕がいるのだと。  そして、黒い画面に青く輝いていたゲームのタイトルを僕は忘れはしない。  ゲームのタイトルはXEVIOUS……『ゼビウス』。  その不思議な響きは心に残り続けている。
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