第三話「倫敦の吸血鬼 後編」
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第三話「倫敦の吸血鬼 後編」
「貴様ァーーッ!!」 ヴェロニカに食いつく黒い影に向かい、玉兎が飛びかかるが、影は中空に飛び上がり、あっという間に霧の中に消えてしまった。 代わりにヴェロニカの体が、糸が切れた人形のようにその場に崩れ落ちる。 首筋には血が滴る二本の牙による噛み跡。 「何という事だ……!」 玉兎は顔面を蒼白にし、処刑人の事などお構いなしにヴェロニカを抱き上げると霧の中を駆けだした。
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