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「まだ東雲部長との約束の時間まで1時間くらいあるから、ちょっとこの先のラブホに寄ってもいい?」
「……は?!」
「そこで髭剃るから」
「……じょ……冗談ですよね?」
「いや、本気」
真顔で言った陸に私の中で何かがプツリとキレそうになった時だった。
「ラブホに入ったところで、発情するほど女に不自由はしてないからご心配なく」
「なっ……」
「ってことで、お付き合いよろしくー」
固まる私の腕を引いて陸はラブホに向かって歩みを進めて行く。
「ちょ、堀川さ……」
「はい、黙ってー。君は俺のアシスタントでしょ」
私の声になんて耳を貸そうとしない彼に、焦った私が取った行動は。
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