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「朝ごはん、買って来よう」
気持ちをリセットするように独り言を呟いてみても、やはり複雑な感情が私を支配する。
陸にとっての私はいったいどんな存在なのだろう。
過去に興味はないと言い切った時の陸と、今の陸を見ているとまるで別人のように私との距離を縮めて来る。
不意打ちで落とされるキスも、陸がくれる言葉の数々も。
どんなに否定してみても、やはり心の片隅で期待をしてしまう私がいる。
陸はもしかして私の想いに気づいてくれているのだろうか。
「はぁっ……」
思わずため息を漏らした瞬間、エレベーターのドアが開いた。
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