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「私は堀川陸のアシスタントとしてこの会社になくてはならない存在になるために努力して来ました。
私をその気にさせたのは堀川さん、あなたですよ」
「…………」
「それなのにこの会社を辞める? 後は水野さんに押し付けて終わりですか?
受注している案件の設計図を引いたら、もう自分の責任は果たしたなんて思ってますか?」
「岸谷さんっ! もうお辞めなさい!」
私と陸の間に割って入った水野さんの声が響き渡り、設計部のオフィスは緊迫した空気が張りつめた。
けれど私を真っ直ぐに見据えたままだった陸は、氷のように冷たい瞳で言葉を放った。
「先に約束を破ったのは、美里、お前だよ」
「……え?」
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