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「ボックスの大きさは3種ございます。
どのサイズをお選びになるかは、こちらの契約書で選択してください」
差し出された書類には、ボックスの大きさが明記されていて、俺はその中でも一番小さなボックスを選んだ。
きっともう、このボックスに入れるものはこれだけだと思ったから。
別々の道を歩み出した俺と美里に、これ以上思い出が増えることなどない。
「一番小さいボックスで」
「かしこまりました。それでは用意してまいりますので必要事項のご記入をお願い致します」
指示されるがまま、契約書に記入を済ませると、見計らっていたかのように初老の男性が戻って来た。
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