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「まぁなるべく早く出社しまーす」
「お願いしますね」
「ほーい」
軽く受け流し電話を切ると、すでに俺の前に歩いていたはずの美里の姿はなかった。
「相変わらず歩くの早えーな」
小さく笑って歩き出した俺は、途中のコンビニに寄り込んでウコンを一気飲み。
ついでにブレスケアまで飲んで準備万端で出社した。
エントランスを抜けると、正面に鎮座する秋庭さんが笑って俺を迎える。
「堀川さんおはよう! 新しいアシスタントの人、今、吉岡さんとエレベーターに乗って行ったよ」
「へー」
さも興味なさそうに振る舞う俺。
だけどこれも美里を守るための手段のひとつ。
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