Act.15 Side R

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しかし間接照明に照らされたショーウィンドウに映り込む己の姿に失笑。 「あ、やべー。髭剃って来るの忘れた」 嫌われたくて伸ばし始めた髭も、美里の前ではもう必要ない。 「コンビニでも寄りますか?」と尋ねて来た美里を見つめて、ふと思った。 お前さ、何でそんな余裕なワケ? 過去の男とこんな形で再会して、その男の専属アシスタントになって。 これからクライアントが同席するとはいえ、一緒に酒の席に向かってるっていうのに。 少しくらいはドキドキとかして欲しいのになぁ……。 落胆する俺に気づくことなく、何かいい策はないかと迷う彼女を見おろしながら思った。 やっぱムカつく。岸谷美里。
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