Act.18 Side R

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美怜と勇慎さんとの会食は、終始和やかだった。 相変わらず美怜は俺と勇慎さんを子供みたいに扱うけれど。 俺の横で、やけにハイペースでワインを口に運ぶ美里の様子に不安を覚える。 また悪酔いしなきゃいいけど。 しかし勇慎さんから美里は休む間もなくワインを注がれては飲み干して行く。 そんな美里をチラチラと横目で見ていると、美怜が小声で聞いて来た。 「ところで陸、秋庭さんって設計士の田中君の彼女だったよね?」 「んぁ? ……ああまぁ」 「あの二人って別れたの?」 「別れたよ」 「いつ?」 まぁ美怜にしてみれば、秋庭さんとの結婚を意識し始めた勇慎さんが心配で俺に聞いて来たんだろうけど。
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