Act.18 Side R

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「たぶん2ヶ月くらい前かな」 「え? まだそんな直近の話?」 確かに秋庭さんもあの容姿だし、社内の男子社員から人気もあるから女同士の間では評判も良くはないかもしれない。 だけど秋庭さんは、ある意味俺と同類の人間で否定したところで揉めるだけだと考えているから、言いたいやつには好きに言わせているだけだ。 「だけど彼女なら勇慎さんをちゃんと支えてくれると俺は思うよ」 「……そうなの?」 「それに美怜が思っている以上に、勇慎さんだってしっかりしてるから大丈夫だよ」 そう言って笑った俺の向こうでは、シャトー・オー・ブリオンをすっかり空にしてしまった勇慎さんと美里が盛り上がっていて。 あれじゃたぶん美里は自力じゃ帰れないだろーなと思った。
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