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おそらく今、吉岡は社長に呼ばれ俺のコンペ結果を伝えられている頃だろう。
あのプロジェクトが発動すれば、我が社は更に忙しくなるのは必至だし、この機会に社員数も増やすはず。
俺の思惑通り、人事部の吉岡のデスクにヤツの姿はない。
「堀川さん、吉岡さんなら社長室に……」
俺の姿に気づいた人事部の女子社員が言いかけたのを片手で制して微笑んで、スーツの胸ポケットから取り出した白い封筒を吉岡のデスクに置いた。
封筒に書かれた文字を見た女子社員が目を見開いて俺を見上げる。
「よろしく」
「ちょ……堀川さん冗談ですよね?!」
問いかける声に振り向くこともないまま、俺は人事部を出て設計部へと戻りながらメールを打ち込む。
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