エピローグ

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さわさわと私の頬を撫でる春風は、千年桜の下から愛しい香りを運んで来る。 振り返った彼と共に待ちわびたこの時を迎えることが出来た喜びを、噛みしめながら微笑み合う。 「大好きだよ、美里」  十年前と同じ言葉を彼が言うと同時に、零れ桜が優しく降り注いだ。 あの日の約束を叶えた二人を祝福するように────。 ------ END ------
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