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しばらくして、手の中の携帯が再び震える。
森屋からの返事だ。
"ありがとう。
風邪がうつるといけないからお見舞いは来なくていいよ。そう言ってくれて嬉しかった。
でも俺だけ境ん家知ってるってのも、何だかフェアじゃない気もするし、住所教えるよ。住所は下に書いとくね。もうすぐ授業始まるかな?じゃあまた "
森屋の住所は、俺ん家の最寄り駅から3つ先の所だった。
乗り換えしなくても行けるんだ、森屋ん家。
もう少し遠いと思ってた。
詳しい場所は分からないけど…
住所知ったら行きたくなってきたな。
何かプリンとか買って持っていこうか。
いや……でも。
相瀬との約束、それからバイト。
全て終わってから電車乗って森屋ん家探しながら行ったとしたら、どんなに早く見つけても9時回ってしまう。
そんな時間に行くのは、失礼だよな。
…………森屋、明日は学校来れるといいな。
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