Q,2 今、考えなければならない事 A.森屋の事

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「あ、今の好きは友達としての好きだから!!」 俺は慌てて付け足した。 森屋は、クスッと笑うと俺の頭をちょっとだけ撫でた。 「このシチュエーションで、好きって言われたら恋愛感情にしか聞こえないよ?」 「とにかく違うからっ」 「うんうん」 森屋は俺を子供でも見るような目で見ていた。 自分で言うのもおかしいけど、“愛しい”ってそう思われてる感じが伝わってくる。 俺が完全に女だったら… 森屋をすぐに彼氏にしていたんだろうな。 俺だって、どんどん女になっていってんだから、女の気持ちは少しくらい分かる。 森屋は俺の事、きっと大事にしてくれる… そんな気持ちも自分で気がつかない訳じゃない。 だけど、まだ消えたくない。 俺はまだ消える訳にいかねーんだ。 森屋すまねぇな。 俺は死ぬ訳じゃないけど… 死にたくねぇよ。 消えるなんて、死ぬのと一緒じゃねぇか。 俺は窓の外を見た。 今にも雨が降りそうな、重い雲の層。 俺の心だ、ホント。 だけど、雲が晴れたら青空がある。 俺にも… 青空待ってないかな…?
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