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「名前は似てるなんて、そんなのよくある事だし…第一、その子、男の子でしょ?
性別違うじゃん。」
俺は手が軽く震えてたから、後ろに隠す。
声も震えてないか気になったけど、俺はワザと余裕のある笑みをこぼした。
「だ、だけどさ、その男の境は急に自主退学して、き、き消えたんだって。
そ、その約1年後、この学校に、さ境さんが転校してきた。
ななんか、ふ、不思議じゃない?」
まだ病気の事はバレてねぇのか?
その話して何を企んでやがる、間宮は。
「その話だけ聞くと不思議だけどぉ~…
私は、そんな子しらないもぉん。
間宮クンは私に何が言いたいの?」
俺は精一杯かわいこぶって、間宮に一歩近づいた。
すると。間宮が顔を赤くして下を向いた。
「ぼぼ僕はっ…何か関係あるのかなって思って…なな何か悩みがあるなら相談にの、のの乗りたいって…。」
「ぜぇんぜん関係ないよぉー。
間宮クン、私の事心配してくれたんだね!!
ありがとうっ」
俺は間宮にまた一歩近づき顔を覗き込む。
間宮は眼鏡を押さえ、耳まで真っ赤にして廊下の床を見つめていた。
「だけど、ね?」
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