Q,2 今、考えなければならない事 A.森屋の事

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俺はビクッと肩を震わせ振り返ると、そこには森屋がいた。 「も、森屋ク…ン」 俺は写真を定期入れを後ろに隠しながら、もぞもぞと写真を定期入れに滑らせる。 「思ってたんだけど…最近俺を避けてるよね?」 ゆっくり俺に近づいて来る森屋。 「…そ、そんな事ないよ」 俺は愛想笑いをしてから、隠す為にカバンに定期入れをポトリと落とす。 「さっき、偶然見ちゃったんだけど…間宮と仲良くしてんだ?」 「えっ、あれは違うよっ!」 「だって仲良さそうに、内緒話してたし」 「違うよっ!間宮クン、私の事調べ…」 そこまで言って慌てて言い直した。 「付き合ってって言われたの。だから…」 「ふぅん…だから?」 俺の真正面まで来た森屋。 優しい口調ではあったけど、俺は何だか……責められているように感じた。 上を見上げると俺を見つめる森屋はあの日、俺にキスした時の目に似ていた。 俺は再び下を向く。 「えっと…森屋クン違うの。 間宮クンは……私の体を心配しててありがとうって言っただけ…」 「そうなんだ。 間宮と仲良くしてるから俺の事避けてんのかと思った」
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