Q,2 今、考えなければならない事 A.森屋の事

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森屋は俺をギュウッと抱きしめる。 「ちょ、っと…ダメだったらっ」 俺は森屋の中で必死にもがいた。 「頼むからっ。少しでいいから。ちょっとだけこうさせて」 森屋は俺を更に抱きしめた。 「ん…苦しいよ。分かったから…森屋クン」 森屋は力を緩めてたけど、俺を包むように抱きしめた。 「ありがと…境」 森屋の心臓の音がドクドクと聞こえる。 緊張? ちょっと早い。 森屋のヤツ、 何で… 俺の頭ん中、グチャグチャにすんだよ。 コイツといると女になる。 また脳がクラクラして深呼吸できない。 俺の体が、森屋を意識して熱くなる。 森屋は少しだけ離れて、俺の顔を見た。 目があって、それから…再び森屋は俺を抱きしめる。 森屋の体温と感触と香り… もう覚えてしまった。 ジワジワと俺のあちこちに染み込んでいく。 「嫌がったのに、ごめんね」 森屋はようやく俺から腕を離した。 なのに、何故か俺の方が森屋のシャツの裾を掴んでしまった。
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