Q,2 今、考えなければならない事 A.森屋の事

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「ちょっと…またっ」 俺は森屋に抱きしめられながら、今度は抵抗せずに話す。 だけど、困る… 「まだコロンの香り…する?」 「うん…するよ」 森屋の腕の中で答える。 何度されても、やっぱりドキドキして緊張する。 「コロンの香りで、俺の事、いっぱい好きになった感じする?」 森屋が俺を離すと、子供みたいに聞いてきて、それがあんまりに可愛いく見えてしまい、つい真っ赤になってしまった。 「………わかんないっ…」 俺は壁を見ながら答える。 「ははっ…やっぱ無理かー」 森屋は笑いながら濡れないようにしゃがみこんだ。 「俺は、境がシャンプー変えて香りが変わっても好きだよ。……なーんて」 こっちを見て、優しく笑う森屋。 何か愛しくて… 何故か抱きしめたくて。 気がついたら身を屈めて俺は 森屋の唇に自分から キスしていて。 「!! ご、ごめん!! ごめんね!! 私、教室戻るっ…!!」 俺は身をひるがえし、出入り口の扉を開けようとした。 「境!!」 森屋はドアを開けようとしている俺の腕を掴んだ。
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