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「ちょっと…またっ」
俺は森屋に抱きしめられながら、今度は抵抗せずに話す。
だけど、困る…
「まだコロンの香り…する?」
「うん…するよ」
森屋の腕の中で答える。
何度されても、やっぱりドキドキして緊張する。
「コロンの香りで、俺の事、いっぱい好きになった感じする?」
森屋が俺を離すと、子供みたいに聞いてきて、それがあんまりに可愛いく見えてしまい、つい真っ赤になってしまった。
「………わかんないっ…」
俺は壁を見ながら答える。
「ははっ…やっぱ無理かー」
森屋は笑いながら濡れないようにしゃがみこんだ。
「俺は、境がシャンプー変えて香りが変わっても好きだよ。……なーんて」
こっちを見て、優しく笑う森屋。
何か愛しくて…
何故か抱きしめたくて。
気がついたら身を屈めて俺は
森屋の唇に自分から
キスしていて。
「!!
ご、ごめん!!
ごめんね!!
私、教室戻るっ…!!」
俺は身をひるがえし、出入り口の扉を開けようとした。
「境!!」
森屋はドアを開けようとしている俺の腕を掴んだ。
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