相瀬 竜

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*** 授業が終わって、携帯を確認すると、相瀬からのLIFEが来ていた。 "登録よろしく。お互い約束は守ろう。相瀬 竜" なんだ、この交通安全を守ろうみたいなチャット。 俺はとりあえずさっきの電話番号とメールアドレスを登録した。 カバンの中に携帯を放り込もうとして…… 手を止めた。 森屋にメールしようかな。 でも寝てたりしたら悪いか。 再び携帯をカバンに入れようとした時、携帯が震えた。 LIFEだ。 携帯を見るとーーー 森屋。 "おはよう。風邪ひいて熱と咳が酷くて休んだよ。 今、病院から自宅に戻ってきたとこ。境は風邪ひかなかった?" 俺は、ちょっと嬉しくなってすぐに返事した。 "私は元気。風邪大丈夫? お見舞い行きたいけど今日は用事があって行けないんだ。てか、家知らないけど笑。早く治して元気になってね。" 送信。 家、知ってても… 今日は絶対行けないんだよな… 相瀬との約束あるから。 くそっ。 相瀬は1限目が終わって教室にフラッと入ってきた。 目が合って相瀬はニヤリと笑うと、そのまま席について、俺を見る事はなかった。
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