第1章
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「あ、駄目、駄目、その桜の木の葉では無く、こっちの桜の木の葉を採りなさい」 「何で?」 「桜の葉は古い木より若い木の方が柔らかいの」 「フーンそうなんだ」 私と孫は来年桜の花の季節に作る、桜餅を包む桜の葉を採りに来ている。 孫は私の言葉を信じたが、本当かどうか私も知らない。 本当の理由は内緒だけど、あいつの養分で育った木の葉なんて食べる気がしないって事なの。
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