43人が本棚に入れています
本棚に追加
「そっかー。気を付けろよ」
と彼は安心したように由依の右隣で笑うと、
左手で軽く由依の頭をポンポンと叩いた。
由依は元々よく食べる割には太らない。
いわゆる、
痩せの大食い、と言うやつである。
…そうだ!食欲!!…
由依は今の会話で閃いた!
もっと細く華奢に、
もっと軽くなれば、
アメリアに負けないかもしれない!
彼は自分だけを見てくれるかもしれない!
由依はアメリアのようになろうと
ダイエットを決意した。
…そしたら、
胸に刺さった棘は自然に抜けるに違いない…
由依はもう、
アメリアに嫉妬する自分とは決別したかった。
最初のコメントを投稿しよう!