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第5話 異変
「うっ、くっ…」
寿哉は快楽の声を耐えきれず、吐息を漏らす。
彼は一糸纏わぬ姿で、
由依のベッドに仰向けに寝ていた。
少女も一糸纏わぬ姿で、
彼のそそり立つモノを口に含み
夢中でしゃぶっていた。
少女は彼の先端を舌先で転がすように舐め、
唇でそのモノの根元まで愛撫する。
両手でそれを掴むと、すかさず上下に両手を滑らせる。
「くっ!」
彼は耐え切れずに声を上げる。
少女はそれを見ると、
ソレを先端から銜えこむようにしてしゃぶった。
…少女の吐息が艶めかしく荒くなる…
「アーーーッ!!!」
やがて絶頂を迎えた彼。
少女は誇らしげに彼を見つめる。
彼女の口の周りを中心とした顔に、
そして髪に。
白濁してドロっとした液体が飛び散っていた。
…その少女の髪は、プラチナブロンド。
その瞳は海のように深い青色…。
「いやーーーーーーっ!!!アメリアッ!!!」
由依は叫び、飛び起きた。
「由依っ!」
寿哉が心配そうに右手で自分の肩を抱き、
自分を覗き込むように見つめる。
「…寿哉…?」
由依は何故彼がここにいるのか理解出来なかった。
「…ここは…?アメリアは…?」
先ほどのおぞましい光景が頭をかすめる…。
「夢だよ。
由依は学校で倒れちゃったんだ。
ここは病院だよ」
寿哉は一言一句丁寧にゆっくりと説明した。
…そう言えば、今朝大学に行って。
一限目が終わって席を立ったら、
眩暈がしてその後真っ暗になってそれから…
由依は徐々に記憶が整理されていく。
…良かった!さっきのは夢だったんだ!…
由依は漸く現実を把握した。
「心配かけてごめんなさい」
と彼に向って微笑んだ。
アメリアならこう微笑むだろう、
と思われる笑顔を演じて…。
そんな由依に彼は笑顔で答え、
彼女をそっと抱き寄せた。
彼に身を預けつつ、
…でも、もし寿哉がアメリアに惹かれてたら…
と由依の胸に一筋の不安が過る。
…セックスも彼は自分でしながらアメリアを抱きしめる訳で、
言わば妄想でアメリアとする事になる訳で…。
普通の女とするより、
自慰の方が気持ち良いらしいし、私に勝ち目は無い。
由依はそこまで考えると、不安で堪らなかった。
「由依のヤツ、最近どんどん痩せていく。
俺と居ても上の空だし、
もしかしてほとんど食ってないんじゃないか?
一体何があったんだ?」
寿哉は心配で仕方なかった。
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