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「いや、ギリギリだって!」
彼はそのように証言する。
「ギリギリの位置に、ギリギリの位置に、
そのトンボは止まっていたんだ!」
他にも証言者はいる。
しかし、あのような決して遅いとは言えない回転で動く、
巨大な建造物の一部分に、
おいそれと止まっていられるトンボがいるとは思えない。
しかし、その証言者はハッキリいたと答える。
他にも証言者はいるようだ。
本当にそのようなトンボはいたと本当に言えるだろうか?
しかも、あのような風で吹き飛ばされないギリギリの地点に…。
そのような地点にギリギリ止まっていられるトンボなんて、
本当にいたと言えるのだろうか?
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