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間違った点滴の内容が運良く似ていたが、もし全然違っていたら......
私一日で、人を2人殺していたかもしれないんだ......
私は目の前が真っ暗になり、意識が飛びそうになった。
「私三島さんに.......」
「今は気が高ぶっているから、落ち着いてからね」
と婦長は、三島さんに会いに行こうとしていた私を止めた。
殺人者、看護師免許剥奪。
そんな単語が頭の中を、駆け回る。
苦労をさせたくない理由で、看護婦になることを反対していた父母。
それでも無理を通して、看護婦になった。
看護婦が私に合ってないのはわかっていた。
それでも小学生の時、病気で亡くなった大好きな祖母の看護がしたくて、看護婦をめざした......
その夢を叶える為に......
でも......
私看護婦できない.......
する資格ない......
夢をあきらめないといけないということ......
人を殺しかけた私の心は、今、ギリギリの崖っぷちだった。
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