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「本当にありがとう、小鳥さん。もう少しだけ君とお話がしたいな」
「小鳥さん、君は一体、何を探しているの?」
「小鳥さん、君はどうしてお空を飛ばずに歩いているの?」
小鳥さんは、少し考えていました。
小鳥さんは、何を考えていたのでしょう?
そして、小鳥さんは一体、何を探しているのでしょう?
小鳥さんはどうして空を飛ばないのでしょう?
小鳥さんは、お猿さんの耳元まで近づくと、お猿さんにこう聞きました。
「君は本当に何でもすぐ忘れてしまうのかい?」
お猿さんは、少し恥ずかしがるように下を向きながら、小鳥さんにこう答えました。
「うん。そうなんだ。僕はとっても忘れん坊で、昨日の昨日のことはもう全然覚えていないんだ」
このお猿さんは、昨日の昨日のことは、すっかり忘れてしまうのです。そして、小鳥さんは、お猿さんをしばらく見つめるとこう言いました。
「だったら君に僕の探しているものを教えてあげる」
「誰にも言わないって約束だよ」
どうして、小鳥さんはお猿さんに話すことにしたのでしょう?
「忘れん坊の君なら、僕の話もすぐ忘れてしまうから」
「だから、君に話しても大丈夫だね」
そう言って小鳥さんは、クスクスッと笑うと、どうして森の中を歩いていたのか、何を探しているのか、小鳥さんは、その理由をお猿さんにゆっくり話しはじめました。
「実はね、僕。どうして空を飛ばないのかっていうと」
「それは、空を飛ぶのが、僕はとても怖くなってしまったんだ」
「空を飛ぶ鳥なのに……」
とても悲しそうな顔の小鳥さん。お猿さんは黙って小鳥さんのお話を聞いていました。
どうして、小鳥さんは、悲しい顔をしているのでしょう?
どうして、小鳥さんは、空を飛ぶのが怖くなってしまったのでしょう?
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