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「まぁ、それが彼のママならとんだマザコンさんねぇ」 昨日あったことを、最初から話してたんだけど、みやびちゃんはここでコロコロと笑い始めた。 「でも結局電話の相手は『優希』ちゃんっていう子で、ママが居なくてお家から『パパ』に電話したのよね?」 「……です」 「そうなると、『優希』ちゃんって子は彼の兄弟かしらねぇ?」 「……」 「でも、自分のことを『パパ』って言ったからには」 「もういいから」 「そういえばデートはいつも平日の夜だったわねぇ?」 「……」 みやびちゃんは可愛い顔をしてあたしの傷をえぐってくる。 「お休みの日はその『優希』ちゃんのお相手してたのかしら? それはそれでいいパパよねぇ。あら、でもそうなると真由ちゃんとのお付き合いはーー」 「もう別れるから」 はっきりきっぱりそういうと、みやびちゃんはとても優しい笑顔で「それがいいわ」とあたしの頭を撫でてくれた。
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