1

3/42
前へ
/42ページ
次へ
けど、課長が誰になろうとあたしにはどうでもいいことだ。 いつものように仕事をしてお昼になればランチのために社員食堂へむかう。 「真由ちゃんとこの課長さん、可哀想ねぇ」 目の前でそう言いながらサンドイッチをパクリとくわえるのは、あたしと同期で経理課に居るみやびちゃんだ。 「でもさ、考えようによっては本社への栄転ともとれるよね?」 「ふふ、真由ちゃんは前向きねぇ」 「前向きていうか、あたしが課長ならそうでも考えないとやってらんないって感じかな?」 「そうねぇ。そんな風に課長さんも考えられるといいわね」 別に課長がどう考えようとどうでもいいけど、とりあえず「うん」と答えてコンビニのお弁当を頬張った。
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3751人が本棚に入れています
本棚に追加