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「そんな顔しないでよ。殴られんのも首絞められんのも、俺にとっては手っ取り早く直接扱かれてるようなもんなんだからさ」
「それが、わかんないんだってば……」
潤平はしょうがないなと微笑み、ちゅっと軽くキスをした。そして、僕の手を持ち、自分の股間に触れさせた。
……盛り上がっている。
「え……、なんで」
「シンの、『殺す』って、すごい殺気こもってて興奮した」
僕の耳元で、潤平は熱っぽく囁いた。
僕の言動で、潤平がこんなに色っぽい声を出すのを聞くのは、初めてだった。
再びキスされる。舌で唇を舐められ、開けるように促される。僕は大人しく応じ、潤平の舌を口腔内に招き入れた。僕にとっては興奮を煽る深いキスも、潤平にとっては恋人であるからやってみる形式ばかりのもの。それが、いつもと違う。潤平の弾んだ息遣いを感じる。
せっかく僕で興奮してくれているのだ。少しは期待に応えたい。
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