朝野さんも変化する

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「いややっぱ話すと長いからお風呂上がってからにしようか」 「あ?おい?」 「朝野さんアイス食べたくない?俺食べたいから買いに行こうかな」 「アイスはあるから行かんでいい」 「え、朝野さんも自宅用にアイス買うんだ」 (アイスくらい家で食うわい) 「待て待て、爺さんのくだりが凄ぇ気になるんだけど」 「それはお風呂上がってからでいいって」 頭の泡をじゃばーっと流しているせいで喋りがゴボゴボなってる花屋は終始テンションがいつもと同じで、俺も流れで普通の会話として処理するべきか思考がぐちゃぐちゃっとなる 待て、待て、待て 「嫁さんの身内が近所にいるのにお前…」 俺をコーヒーの香りで召喚しようとしたりとかお前…(前作参照) 「ただでさえ商店街なのに大丈夫なのかよ」 こんな小さなコミュニティだからこそ俺は俺なりに裏から出るとかして、なるべく密なものが見えないように気を付けてもいたけども 「大丈夫ってなにが?」 当の本人はこの営業マンの俺が絶句する程飄々として過ごしているらしい事にやっと気付いたのだった
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