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そしてそんな生活が数日続いた。
食事は勿論のこと瑠が宵の口の中に食べ物を運んでいた。
睡眠時は宵の体を完全拘束し、瑠は宵を抱き枕にして眠った。
宵は無口で、さらには積極的に何かを要求してくることはなかったので、瑠は宵の世話をすると、自分の生活に目を向けていた。
「そろそろ風呂に入れないとね」
夜になって瑠はそんなことを言った。
「…………足枷に変えろ」
宵は要求を一つした。
強い眼差しだった。
一人で入るからそっとしておけ、と思っているかもしれない。
「ん~……だめ~」
「…………」
「じゃあ、入れてあげな~い」
「…………好きにしろ」
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