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「二次審査合格」
まただ、何を基準にパスしているのか分からないが、どうやらアルバイトの面接は始まっているようだ。
だったら、と慌ててトートバッグからA四判の茶封筒を取り出しコーヒーカップの横に置く。
「履歴書です」
オーナーは封筒を手にすると、中から二つ折りの用紙を取り出す。
「実物は可愛いけど、写真の方は大人びているね。とても綺麗だ」
その写真は就活用に撮ったものだ。
「その姿で撮りに行く! それでは受かるのも受からない!」と、怒った弥生ちゃんに、伸ばしっぱなしだった髪を夜会巻きにされ、念入りに、でもナチュラルに見えるように化粧を施された……言わば余所行きの姿だ。
今日は、ほとんどノーメイクにお団子頭だから、違うのは当然だ。
だが、そんな事情を述べてもなぁ、と曖昧に微笑んでおく。
でも……可愛いとか綺麗とか、お世辞でも嬉しい。
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