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エヘヘと照れ笑いを浮かべ、カウンター席に戻ろうと一歩踏み出し、チリリーンの音に足が止まる。
ドアの方に目を向けると、黒髪短髪の「バリバリ硬派です」みたいなラガーマンっぽい人が、小さな女の子の手を引き入ってきた。
お休み……じゃなかった?
ラガーマンは厨房側にいる私たちを見て、ちょっと驚いた表情をする。
「お前、何やってんの?」
「お兄ちゃま、ただいま」
お兄ちゃま……では、彼女が妹の静ちゃん?
つばのある黄色い帽子を被った女の子が顔を上げる。
その瞬間、目を見開く。
何この輝く小動物! 透き通る白い肌に澄んだ大きな瞳と赤い唇。
オーナーをミニチュアにし、女の子にしました、みたいな感じだ。
まさしく地上に降りた天使!
「今、アルバイトの面接中」
「へー、厨房に入れるって、珍しいこともあるものだ」
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