プロローグ

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「そんなの受かる気しないし、ホールで1,800円って、いけないことでもさせられるの?」 だったら、遠慮しておこう、この話。 「そういう裏はない。厨房も手伝って欲しいから、ではないか……」 弥生ちゃんらしからぬ、歯切れの悪い物言いだった。が、明日の糧を得るため、背に腹は代えられない。思い切って応募したら、早速今日、面接と相成った。 これで少しは運気も上向くかな、と僅かに見えた光明(こうみょう)に、少しだけ気持ちは上向きになったが……。
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