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「でも、私はやっぱり片桐王子より戸川君なんだよなぁ」
「私も」「私もー」
「片桐王子のベッドがね、なんか想像できないんだわ」
いや想像できなくていいだろ。
つか、なんでいつもベッド談義になるんだ？
「わかる！綺麗すぎるってのか」
「うん、ベッドにキラキラは要らんよね。絶対、戸川君だよ」
「あたしらの嗅覚は年季入ってるからね。間違いない」
バームクーヘンのような年輪も方向を間違えると恐ろしい。
「恋愛も結婚もさ、行き着く先はベッドじゃん」
もはや実もフタもなし。
「それにしてもあの戸川君が一途とはね！あんだけ女に冷たかったのに」
「いいよねー、一人にだけ優しいって」
「やっぱ惜しいわ！超上物だよ」
「今からでもロンドンに攻め込んじゃう？まだ一人だよ」
「最後の最後まで諦めない根性が人生変えるのよ！」
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