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「特別にお前に恨みがあるわけではない。だが徳川への復讐の手始めとしてお前を今から斬る!」
「くっ…陽姫様をお守りしろー!よいか我らの命に代えてでも陽姫様をお守りするのだ!」
十兵衛はそういうと刀を抜き覚悟を決めた。
「柳生十兵衛、闇をまといし者を目の前にしてそのような戯言とは気でもふれたか?」
「闇をまといし者よ、これだけの人数を相手にして無事に済むと思うな。力を使いすぎれば闇に喰われるのを覚悟せよ!」
「ふ…要らぬ心配は無用…お前達の相手はこいつらがする」
「…な!?そんな馬鹿な!!」
気がつくと徳川一行の周囲を無数の妖怪達が取り囲んでいた。
「け…結界内になぜ…」
「十兵衛、結界の効力は日に日に失われているのだ」
「馬鹿な!そ…それに貴様…すでに闇に落ちておったか…」
「行け!妖怪ども!」
闇をまといし者が合図すると無数の妖怪達が徳川一行に襲いかかった。
「キシャアアアアアア!」
屈強な侍達と妖怪達の戦いが始まるや否や、闇をまといし者は陽姫の所へ一直線へ駆けていく。
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