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「あと1分ほどで第1弾が当ります」
レーダ担当のミドリ・オブライエンが報告した時、ピピピピ……緊急警報が鳴った。
「何だ?」リュックがきく。
通信担当のキャサリン・ポラスキーが驚きの方告をした。
「VLF無線連絡。発射したフラッシュⅡには、誤って核弾頭が搭載されています」
ナイトメア全体の時間が止まったかのような静寂があった。
「なんだと! ファイターども必ず撃ち落せ」
リュックの声が艦内に響くと時間は動き出し、乗員の感情はパニックに陥った。
乗員の恐怖と不安、憎悪と失望が滝のようになってミユキに流れ込む。
「キャァー」
ミユキの悲鳴だった。
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